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2006年総会 講演プログラム

1. 第53回 STC Annual Conference 参加レポート
レポート: 鈴木章彦 (STC東京支部理事長)

本部や他支部の役員との情報交換、セッション、展示、会場の様子などを、実際に配布された資料やグッズをお見せしながら報告いたします。

●内容
· 概要
· リーダーシップ デー:STC の活動や支部運営に関わるセッション
· テクニカル セッション:研究事例発表
· まとめ


2. 記念講演: 「シンプリファイドイングリッシュによる英文リライトの実例」
講師: 石川 論 氏 (テドプレス ジャパン株式会社)

●概要
今回の記念講演では、最近話題になっているシンプリファイド イングリッシュを取り上げます。

今回は、シンプリファイドイングリッシュとはなにかというような初歩的な説明やツールの説明は最小限にとどめ、実際の英文のリライトをエキササイズ形式で解説いたします。例題をたくさん取り上げ、シンプリファイドイングリッシュを使ってリライトを行う実践セミナーです。例題をリライトするにあたってはシンプリファイドイングリッシュのスペックを引用します。例文を通して57の構文ルールを分かりやすく解説するとともに、例文に現れる非承認語をどのようにリライトするかを実践的に解説します。

●シンプリファイド イングリッシュについて
シンプリファイド イングリッシュは、もともと航空機業界で開発された英文文書作成の国際規格。英語を母国語にしない人にも分かりやすいように使用できる用語や語法を制限、易しい構文を使用することを定めた制限英語です。英文の読みやすさが改善され、誤解や意味の取り違えが低減するので、技術文書がグローバルに受け入れ易くなるという利点があります。

日本でも航空機、機械、工作機、建設機器、IT業界などで、シンプリファイドイングリッシュを導入する企業が増えています。製品と工程が一段と複雑化する一方で、製品の製造、保守・整備のオフショア化、および製品販売市場のグローバル化が急速に進展しています。このような状況の中で日本企業は、以前にも増して明確で分かり易い製品情報を国際的に配布する必要性に迫られています。

シンプリファイド イングリッシュは英文のままで世界中の読者に分かりやすい技術英文を提供する場合にも、多言語に翻訳する場合の翻訳の元原稿として使う場合にも効果を発揮します。また機械翻訳の元原稿としても翻訳品質の向上が得られます。